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成分名植物ステロール
ビタミンCなどと同じく、植物ステロールは体内で生成されることはありません。
植物ステロールは豆類や穀物の胚芽に多く含まれる成分で、植物に含まれるステロールの総称です。米油にはオリーブ油、大豆油、紅花(サフラワー)油といった他の植物油に比べ、特に多くの植物ステロールが含まれています。植物ステロールはコレステロールを減少させる(腸でのコレステロール吸収を抑える)作用を持つとされ、また、がんの予防に効果がある可能性があるとされています。
植物ステロールの健康・美容効果
- 生活習慣病の予防・効果
- 前立腺肥大症の症状緩和作用
- 免疫力を高める効果
- がん細胞増殖抑制効果
目次
生活習慣病の予防・効果
植物ステロールはコレステロールと類似構造をもち、コレステロールの腸管からの吸収を抑制して、血中コレステロール値を低下させる作用があります、そのため脳梗塞などの生活習慣病の予防になるとされています。
前立腺肥大症の症状緩和作用
植物ステロールには前立腺肥大による排尿障害の改善、がん細胞の増殖抑制作用、炎症抑制作用などの生理機能を有することが明らかにされています。
前立腺肥大症の症状緩和目的で、植物性ステロールを摂取する方法は、欧米では確立された療法であり、ドイツでは植物性ステロールが医薬品として承認もされているといいます。
免疫力を高める効果
植物ステロールに含まれるβ-シトステロールは、免疫調整機能を有し、免疫細胞のT細胞を正常化、抗体の過剰反応を抑制できる働きがあると考えられています。
がん細胞増殖抑制効果
植物ステロールは癌細胞増殖抑制作用,自己免疫炎症抑制作用等が報告されています。前立腺癌細胞であるPC-3細胞を用いて,植物ステロールに含まれるシトステロールとレスベラトロール® (ブドウに含まれるポリフェノール) が細胞の増殖を相乗的に抑制することを報告しています。